理論科目について
理論は電験3種の基礎となる科目です。
計算問題が多く、時間が不足になる傾向があります。
そのため、テキストを読んだり、YouTubeで授業を聞いたりして理解したうえで、問題を繰り返し説いて解法が決まっている定番の問題については、短時間で解けるようになりましょう。
時々、難易度が高い問題が出題されることがありますが、そうした問題が出た際は、落ち着いて問題をよく読み、最悪は捨てる覚悟を持って自分ができる問題を優先しましょう。
時間が余ったら取り組むくらいのスタンスの方がいいかと思います。
理論科目の勉強方法
理論科目の勉強方法については、こちらを参照してください。
各分野ごとの過去問出題傾向(過去11年)
各分野ごとの過去問出題傾向を見てみますと、あまり大きな偏りはなく、どこからも出ていることが分かります。
そのため、この分野は苦手なので分野ごと捨てようと考えますと、合格から遠のいてしまいますので、おすすめできません。
苦手分野においても、少なくとも基本的な問題は解けるようにしていきましょう。
選択問題の出題傾向
問17と問18で出題される選択問題にはかなり偏った傾向があります。
電子理論と静電気からの出題が多くなっています。
この2分野からの出題が、過去10年では毎年必ず出ています。
とは言え、昨年は両分野から出ていますので、今年も出題されるとは限りません。
やはりどの分野も押さえておかないといざ本番という時に解けませんので、過去問で慣れておく必要があります。
理論科目の各分野
理論科目は、大きく分けて下記の9分野になります。
この中で、電気数学は単体で試験に問われるものではありません。
回路などの問題中で回答を導くために必要となる数学力のことを指しています。
直流回路以下の8分野に関しては、それぞれの分野から問題が出題されます。
その傾向は上記で見てきた通りです。
選択問題ではやや偏りが見られますが、全体を通じてまんべんなく出題されていますので、繰り返しになりますが、なるべく苦手分野を作らないことが大切です。
理論がしっかりと理解できれば、電力や機械の理解も進みます。
と言うか、理論が理解できていないと特に機械は難しいです。
まずは重点的に理論科目をマスターしましょう。
電気数学
電気数学はそれ単体で問題が出題されるわけではありません。
ただし、回路計算の問題などを解く上で数学の知識は必要です。
電験3種に合格するために必要な最低限の数学力を身に付けましょう。
直流回路
全ての基礎となる重要な分野です。
ここでは、基本的なオームの法則に始まり、複雑な回路計算に必要な各種の法則を学びます。
静電気
ここでは、電荷がその周りに及ぼす力や、生じさせる電界、電荷を蓄えることができるコンデンサについて学びます。
電磁気
ここでは、磁極がその周りに生じさせる磁界や、磁界と電界との力の関係、電磁力に電磁誘導、さらには磁気回路について学びます。
交流回路
ここでは、交流回路における回路計算や電力計算の方法について学びます。
直流回路は直感的に理解しやすいですが、交流回路や少し複雑になってきます。
三相交流回路
ここでは、三相交流回路の概念や結線方法について学びます。
交流回路よりもさらに複雑になってきます。
電子理論
ここでは、半導体の種類と構造、半導体素子を使用した回路について学びます。
また、電界や磁界中の電子の振る舞いについても学びます。
電気測定
ここでは、電流や電圧、抵抗に電力などの値を測定するときに使用される各種計測器について学びます。
その他
これまでの各分野に区分けされない内容です。
と言っても各分野と無関係なものではありません。