電験3種機械科目の勉強法を解説
電験3種機械科目について
まずはおさらいになりますが、機械科目の内容を確認しましょう。
電験3種の機械科目の試験は、A問題とB問題の2つに分かれています。
- A問題は基本問題
14問出題 - B問題は応用問題
2問は解答必須(問15,16)
1問は選択(問17,18)
問題構成は理論科目と同様になります。
B問題は設問が2つあります。
そのため、全体ではA問題14問とB問題3問×2設問の6問、全体で合計20問を解答する必要があります。
1問あたり5点で、満点は100点、合格基準は60点ですが、その年によっては合格点は調整され60点よりも低くなることがあります。
電験3種機械科目の勉強方法
内容のイメージの必要性
電力科目でも書きましたが、仕事などで関連することをしていなければ、直流機や変圧器はまだイメージしやすいと思いますが、誘導機や同期機と言われても中々イメージができないでしょう。
私もそうでした。
そのため、まずは4機(直流機、変圧器、誘導機、同期機)を中心とした内容をイメージとして捉えることができると、細かな内容の勉強がしやすいと思います。
それには、モーター関係の全体像を解説した書籍を1冊ざっと目を通すとよいです。
おすすめの参考書はこちらからどうぞ。
それ以外にも誘導機やパワーエレクトロニクスなどを解説したYouTube動画もありますので、それらを見て大まかなイメージを描けるようになると勉強がスムーズになります。
機械科目の勉強方法
各分野ごとの過去問出題傾向を見てみますと、頻繁に出題される分野は、
- パワエレ
- 情報
- 誘導機、変圧器
- 同期機
- 直流機
ということが分かります。
この6分野で全体の7割を占めています。
他の分野を捨てていいということではありませんが、特によく出題される分野を重点的に取り組み、苦手としないようにしましょう。
4機(直流機、変圧器、誘導機、同期機)はお互いに関連性や類似性がありますので、機械科目はまず4機の範囲を徹底的に勉強しましょう。
この分野は理論科目の電磁気と関連性がありますので、電磁気の内容を復習してから取り組むと効果的です。
次にパワーエレクトロニクスについてですが、ここは理論科目の電子理論と関連性が高いです。
各素子(トランジスタやダイオード)の特性を理解したうえで、それらを複数つないだ回路特性を勉強しないと中々理解するのは難しいでしょう。
やはり基礎基本を押さえた上で取り組むことが大切です。
結果としてその方が早く勉強が進みます。
それ以外の分野はそれぞれに独立性が高い分野が多いです。
苦手だと感じる分野は最悪捨てることも検討するかもしれませんが、おすすめはしません。
選択問題で両問題とも苦手な分野が出るかもしれません。
極力苦手な分野を作らずに、それぞれの分野の基本的な要素は押さえるようにしておきましょう。
それが合格への近道です。
合格目指して勉強しましょう!