電験3種はいわゆる難関試験と言われています。
では、どの程度の難易度なのでしょうか?
この記事では、過去10年間(2011年から2020年)の電験3種の受験者数と合格率、さらには科目合格率についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
結論
電験3種の受験者数推移
まず最初に過去10年の受験者数の推移です。
受験申込者数は、平均すると64,636人。
実際の受験者は、平均すると45,768人です。
受験申込者数と実際の受験者数では、各年で大体16,000人から20,000人の乖離があります。
申込はしたけれど、勉強途中で諦められたとか、何らかの理由で勉強ができなくなったとか試験を受けに行けれなかったといったところでしょうか。
ただ、電験は科目合格の制度がありますので4科目すべての勉強が難しい場合、理論だけ1科目と絞って勉強をしてもいいのではないでしょうか。
せっかく受験しようと思ったのに、途中で諦めるのはもったいないです。
また、受験者数はここ数年減少傾向にあります。
その要因については不明です。
電験3種の合格率推移
次に電験3種の合格者数と合格率の推移です。
合格率は、平均すると8.11%です。
ただここ数年は上昇傾向にあり、20年は10%近くに達しています。
とは言え、合格率10%ということは受験者10人に1人しか合格しないということです。
やはり難関試験と言ってもいいのではないでしょうか。
電験3種の科目合格率推移
次に電験3種の科目合格者数と科目合格率の推移です。
科目合格率は、平均すると28.77%です。
電験には科目合格の制度があります。
科目合格とは、各科目ごとに試験の合否が決まることです。
そのため、4科目すべてに合格すれば、第3種電気主任技術者試験合格となります。
一方で、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請によりその科目の試験が免除されます。
つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば第3種電気主任技術者免状の取得資格が得られます。
ただし、科目合格をしても、その有効期間が切れると再度受験をする必要があります。
科目合格率をみますと、4人に1人は最低でも1科目合格していることになります。
もちろん中には2科目や3科目合格されている方もみえるでしょう。
そうなれば、次回の試験では合格しなかった科目の勉強に専念できるため、より合格しやすくなるのではないでしょうか。
最後に
合格率が10%を切っていて合格できるのは10人に1人だと聞きますと、やはり難関試験と言えます。
しかし、適切に勉強していけば1度に4科目すべて合格できなくても科目合格をすることは充分に可能です(もちろん1度に4科目合格することが理想ですが)。
今現在から試験当日まではあと約2か月です。
諦めることなく、4科目の勉強が難しければ科目を絞って科目合格狙いに変えてもいいのかもしれません。
いずれにしても、受験をしないと100%受かりません。
こればかりは疑いようのない事実です。
何を当たり前のことを言っているのかと思われるかもしれませんが、まずは受験することが大切ですね。
合格目指して勉強しましょう!
・合格率は9.83%
・科目合格率は29.96%
※すべて2020年の結果