電験3種理論科目の勉強法を解説
電験3種理論科目について
まずはおさらいになりますが、理論科目の内容を確認しましょう。
電験3種の理論科目の試験は、A問題とB問題の2つに分かれています。
- A問題は基本問題
14問出題 - B問題は応用問題(ほとんど計算問題)
2問は解答必須(問15,16)
1問は選択(問17,18)
B問題は設問が2つあります。
そのため、全体ではA問題14問とB問題3問×2設問の6問、全体で合計20問を解答する必要があります。
1問あたり5点で、満点は100点、合格基準は60点ですが、その年によっては合格点は調整され60点よりも低くなることがあります。
電験3種理論科目の勉強方法
数学の知識の必要性
工業高校や大学の工学部で電気関係について学んだことがある方はいいかもしれませんが、初めて電気を学び電験3種を受験しようとされている方が理論科目の勉強を進めるうえでの障害になるのは、多くの場合で数学の知識不足があると思われます。
電験3種を合格するために数学の知識は必須です。
特に理論科目では計算問題が多いため、初学者の方はまずは数学の勉強をしましょう。
電験3種で必要となる数学の知識は、
- 四則演算
- 平方根の計算
- 分数の計算
- 対数、指数
- 方程式
- 三角関数
- ベクトル
- 複素数
といったところです。
中学から高校1年生くらいのレベル感になります。
電験3種においては、微積分や微分方程式などは必須ではありません。
電験に必要な数学知識と問題を含んだテキストが売っていますので、1冊買って1度ざっと解いてみましょう。
すぐに解けるようであれば問題ないですし、中々難しいようであれば解けるようになるまで繰り返しやってみましょう。
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理論科目の勉強方法
理論科目の各分野ごとの過去問出題傾向を見てみますと、あまり大きな偏りはなく、どこからも出ていることが分かります。
理論科目の勉強方法として、内容の理解はもちろん大切ですが、重要なのは公式と単位です。
そして、各分野間で関連しているものをまとめて(もしくは連続して)勉強するといいです。
関連する分野としては、以下のようなものがあります。
- 静電気と電磁気
- 直流回路と交流回路、三相交流回路
- 電気測定と過渡現象
- 電子理論とパワーエレクトロニクス(ただし機械科目)
そして、計算問題は解説を見るだけではなく、自分で解けるようになるまで繰り返し演習をしましょう。
自分で手を動かして、電卓を叩いて、解けるようにならないと意味がありません。
また、解き方を暗記すると応用が利きにくくなります。
そのため、解き方を暗記するのではなく、解き方の考え方を覚えるようにしましょう。
計算問題では解き方も1つではなく、複数の解き方があります。
いろいろな解き方のアプローチを知っておくことも応用がしやすくなるため、おすすめです。
合格目指して勉強しましょう!